キックバイクって実際どうなの?自転車に早く乗れる?三兄弟にストライダーを与えた結果

「自転車に乗る前に、ストライダーを覚えるといい」とよく聞きますが、実際ストライダーっていいの!?
そう疑問に思う方がいらっしゃるのではないでしょうか。

私は三兄弟を育てる母です。
第一子からストライダーを与えていました。

私の実体験をお知らせします。

キックバイク(ストライダー)って実際どうなの?

「ストライダー」は、アメリカ発祥のペダルもブレーキもない自転車の商品名です。

足で地面を蹴って勢いをつけ、バランスをとって進みます。

日本では2009年頃から流行しました。

体感が育ち、自転車に早く乗れるようになる!

という触れ込みでした。

爆発的に人気が高まったころ第一子を出産した私は、例に漏れず

猫家
猫家
ストライダーをやらせてみよう!

と思います。

二歳の誕生日を待って、こどもにストライダーをプレゼントしました。(対象年齢は1歳半以上)

ヘルメットや手足の怪我防止のサポーターを購入し、準備万端でストライダーに挑みます。

ストライダーを乗りこなせない子ども

「公園遊びに持っていっていたら、自然とストライダーに乗れるようになったよ」というママ友の体験談に期待を膨らませました。

が、

待てども待てども、乗れるようになりません。

猫家
猫家
おや?
思ってたのと違う

ストライダーに跨って進みはするのですが、お尻をサドルに乗せず、跨って歩いているだけでした。

ヘルメットも手足のサポーターも、不要。

全くの不要!!

子どもに任せていては乗れるようにならないと気づき、子どもに「お尻をサドルに乗せるんだよ」と指導しますが、サドルに座るのはほんの一瞬。

進むときには当然のように立ち、跨ったまま歩いて進みました。

こりゃ、あかん!

私は悟りました。

STRIDERがどれだけもてはやされたって、乗る子は乗るが、乗らない子は乗らないのだと。

くそう。安いもんじゃないのに……。

私は苦虫を嚙み潰したような顔をして、公園に佇みました。

突然ストライダーを乗りこなす子ども

その頃ストライダーが流行っていたこともあり、周囲の子どもが揃ってストライダーに乗り出していました。

慎重な子もいればあっという間に乗りこなす子もいて、個人差がありました。
ストライダーに乗れないまま、補助輪付きの自転車を乗り出す子もいました。

わが子は4歳になる直前のある日、突然にストライダーを乗りこなすようになりました。

きっかけはストライダーが飛び切り上手な男の子と、公園で出会ったことです。

男の子は公園に作られた小高い山や平地を、ストライダーに乗って縦横無尽に回っていました。

それを見た我が子は、「ほう。ストライダーとはこういう乗り物だったか」と察するように、突如として尻をサドルに乗せ、足で地面を蹴ってバランスをとって乗り出しました。

以前、youtubeでストライダーを乗りこなす子どもの動画をイメージトレーニングとして見せたことがあったのに、効果がありませんでした。

それなのに、上手な男の子に刺激されて突然乗り出すようになったのです。

子どもに必要なのは、実体験なのですね。
動画の中の「上手い子」から学ぶより、実際目にする「上手い子」から学ぶことは、その比ではありませんでした。

そんなこんなで突如としてストライダーを乗るようになったわが子は、その時手足のサポーターをしていませんでした。

何せ二年も必要がなかったので、取り付けの手間を省くためにつけなくなっていたのです。

案の定転んで足を擦りむきました。

派手に泣きはしましたが、ストライダーの楽しさが勝つようで翌日以降も楽しんで乗っていました。

以降、完全に乗りこなすようになります。

ストライダー乗ると自転車に早く乗れる?

5歳頃、周囲の子どもたちが自転車に乗り出しました。

友達の影響を受けてわが子も自転車を欲しがるようになったので、購入することにしました。

ストライダーの影響で「あっという間に乗れるようになるかも?」と期待しました。

が、

やっぱりね、子育ては親の思い通りにならないものだし、親も手探りで色々と間違えます。

という事でわが子は、補助輪なしの自転車をすぐに乗りこなすことはありませんでした。

理由は以下の通りです。

わが子は身長が高めだったため、周囲が16インチの自転車を買う中、18インチを購入しました。

因みに16インチと18インチの対象サイズは以下が目安です。(メーカーやデザインによっても、適正サイズが変わります)

16インチ
身長:100~120cm前後
年齢:3~6歳
18インチ
身長:110~125cm前後
年齢:4~8歳

私も夫も身長が高めなので子どもも身長が伸びるだろうと予想して、長く乗れるように18インチを選んだのです。

身長は適正内でしたが、子どもが選んだ自転車はサドルを一番低くしても、片足、或いは両足の先だけしか地面につきませんでした。

「転びやすくて危ない」と思い、補助輪をつけたまま自転車に慣れさせることにしたのです。

これがマズかった!!

せっかくストライダーでバランス感覚を覚えても、補助輪に慣れてしまうと自分でバランスを取ろうとしなくなってしまうんですよね。

ストライダーのバランス感覚を自転車で活かすなら、補助輪をつけずに練習する方がいいと言われています。
それを知ったのは、既に補助輪に慣れてしまった後でした。

補助輪を外したのは小学校に上がる前の、6歳の時です。

スタンドに付け替えて、公園でふっつー(普通)に自転車の練習をしました。

自転車の後ろを親が持ち、子どもにペダルを漕がせて「ママ、ちゃんと持ってる? 持っててよ?」「持ってるよ。大丈夫」と言いながら進ませて、気づいたら後ろにいたはずの親が離れたところにおり、「ママ! 乗れた! 乗れたよ!」っていう、あれです。

時間にして一時間程度だったでしょうか。
転びはしましたが、乗れるようになりました。

最後は子どもから「ママ、もういいから放して!」と催促されて、自転車から手を放しました。

ストライダーに乗っていたら自転車に早く乗れるようになるのか?

は結論として、早く乗れる子もいるんだろうけど、人による。補助輪をつけずに練習を推奨。です。

三兄弟にストライダーを与えた結果

ところで私には三人の子どもがいます。

第一子は前述した流れでストライダーを学び、補助輪で無意味に帰し、改めて練習をして自転車に乗れるようになりました。

以降は第二子と三子がどうだったかをお伝えしたいと思います。

これがビックリ。
同じ遺伝子を継いでいるはずが、兄弟は性格も違えば学び方も違いました。

第一子と第二子は二学年違いです。
月齢で言うと二歳半ほど違います。

第一子がストライダーを乗りこなすようになった四歳のころ、二子は一歳半頃でした。

上の子の真似をしたくて仕方ない二子は、一子が公園で走り回ると後をついていき、一子がストライダーに乗ると、二子も乗りたそうに見ていました。

そして二歳を迎える前に、一子が乗り捨てたストラーダーに跨り始めます。(一子が怒って取り合いになること数知れず……)

サドルの位置を下げて二子に合わせると、二歳を超えた頃には坂道など抵抗のある場所を除いて、あっという間に乗りこなすようになりました。

二子は一子より、ストライダー攻略が早かった! という事になります。

続いて第三子のケースです。

三子は二子と三学年違います。
三子も二子同様、二歳になるころにはいつの間にかストライダーを乗りこなすようになっていました。

庭で三兄弟を遊ばせていたある日。

私が目を離した隙に、一子と二子が三子にストライダーを教え、知らぬ間に乗れるようになっていたのです。
もしかしたら二子より早かったかもしれません。

上の子を真似する下の子の習性ってすごいですね。

つまりストライダーの攻略は、本人の性質も去ることながら、環境の影響が強いのではないかと感じました。

三兄弟のストライダーと自転車の攻略

続いて自転車の攻略です。

一子の自転車デビュー時に、ストライダーから自転車に移る際に必要なことを学んでいました。

・補助輪はつけない
・足が地面につき、安定していること
・ペダルを漕ぎだせるだけの筋力がついていること

第二子の自転車デビュー

二子が自転車デビューをしたのは、5歳頃でした。

親から勧めるのではなく、二子が自分から「乗りたい」と言うのを待ちました。
本人がやる気にならないと、練習に身が入りませんから。

18インチの自転車で、補助輪をつけずに練習を開始しました。

一子からのお下がりの自転車という事もあり、錆の影響で少し漕ぎだしが重そうでしたが、30分程度の練習で粗方漕げるようになりました。

何度か転びましたが、数日の間公園に自転車を持ち出して練習させたところ、安定して漕げるようになりました。

第三子自転車デビュー

そして第三子は今4歳後半なのですが、最近補助なしの18インチの自転車に乗れるようになりました。

早い……。

ストライダーと同様に自転車も、私が知らぬ間に一子と二子が庭で教えて、乗れるようになっていました。

自転車が重いせいか少々危なっかしいので公道では走らせていませんが、18インチではなく14インチなら安定して漕げるだろうと感じています。

ストライダーを乗りこなしていたから、あっさり乗れるようになったのでしょう。

バランス感覚(体幹)は大事なんですね。

ストライダーとその他キックバイクの違い

近所の子どもたちの例です。

最近はストライダーには乗らず、以下のようなペダル付きの小型自転車に乗る子どもが増えています。(2021年現在)

ストライダーのようなキックバイクに、ブレーキとペダルをつけたものです。

初めは足で地面を蹴って進み、慣れたらペダルを取り付けて漕ぐ練習ができる自転車です。

タイヤがキックバイクと同様の12インチで非常に小型なので、足をしっかり地面につけることができ、安定しています。
これを4、5歳まで乗って、18インチ程度の自転車に移行する子が多いです。

ブレーキがついているので、公道でも走ることができます。

ストライダーはブレーキがないので、公園から自宅まで持ち運ぶ必要があり、ちょっと面倒なんですよね。

小さい自転車を小さい子どもが一生懸命漕ぐ姿がとても可愛いので、見ていると目の保養にもなり、いいですよ。

ストライダーって実際どうなの?自転車に早く乗れる?

以上が私の経験です。

ストライダーで体感を養ったのちに補助輪をつけないで自転車の練習をすると、割と早く乗れるようになるのは確かだと思います。

しかしストライダーに乗っていない子であっても、30分から一時間の練習で自転車に乗れるようになる子が珍しくありません。

まあ……ストライダーに乗らなくても大きな違いはないのでは? と言うのが実感です。

本当に早く自転車に乗れるようになってほしいのであれば、ペダル付きの小型自転車をお勧めします。
ストライダーの役目を果たしたうえで、自転車の役割も果たすので完璧ですよ。

参考になれば幸いです。

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